コミック「夫の扶養から抜け出したい」感想
※ネタバレあり!!
この漫画、一時期やたらスマホの広告に出てきてちょっと気になってたんですよね。
「あ、みたことあるかも!」という方も多いのではないでしょうか?
時間がたつにつれて広告に表示される漫画のコマも増えるので、その度気になりましたね><
偶然読む機会があったので、読んだ感想を書いていきたいと思います!
【あらすじ】
主人公のももこはまだ小さい息子と年上夫のつとむと三人で暮らしています。
結婚してしばらくは平穏な日々を過ごしていたももことつとむですが、息子が生まれてからはなんだか色々と上手くいかないようで…。
夫婦間でのすれ違いが多くなり、お互いにイライラする日々が続きます。
【ざっくり感想】
最初らへんは割とももこが可哀そう、という気持ちで読み進めていました。
息子の育児と家事の両立がなかなか難しくて、つとむから理不尽なことを言われ続けているシーンが多かったので…。
ももこも何かと甘い部分が多いですけどね><
家事が苦手でなかなか部屋が綺麗にならないし、仕事から帰ってきたつとむから「家で何してたの?」と言われる日々><
気持ちはわかるけど…それ言ったらダメやろ。
家事をしない男性ほどこういう言葉いいそう(;'∀')
子どもいると秒で散らかるのはとてもわかります。
私は自分の子どもがいるわけではありませんが、幼児数人と生活していたのでとてもよくわかります…(´・ω・`)
なので仕事から帰ってきて、部屋の掃除ができているかとか洗濯はしてあるか、とかチェックするなんて…漫画中にも出ていましたがまるで家宅捜索ですよね。
支えあわなきゃいけないのに、なんでこの人は監督気取りなわけ?とイライラしちゃう方もいるかも💦
でも、つとむもつとむで色々と大変だったんですよね。
つとむ目線のお話もちょこちょこ入ります。
自分は会社で色々と仕事を押し付けられて時間がとれないことも多く、ももこの言うように「早く帰って家事を手伝う」ことを考えた時があったんですけど、結局仕事を押し付けられて帰れなかったんですよね。
そして必死に仕事終わらせて帰ってきたら部屋は散らかってるし…洗濯したのかしてないのかわからない衣類が放置されてるし…。
それでついイラっとして「主婦は時間がある」っていう言い方をめちゃめちゃするようになっちゃったんですね><
ももことつとむは話せば話すほど溝が深まっていきましたが…。
ももこが昔やってた漫画のアシスタント業の経験を活かして、在宅の仕事をしようと決意するんです。
それでつとむに自立した自分を見せて納得してもらおうとするのですが…。
これは広告にもありましたが、つとむがある日交通事故でケガするんです。
仕事がキャパオーバーしてて無理してたつとむは通勤中に接近していた車に気づけなかったんですね。
現場にいた後輩の人から、ももこに連絡がいきます。
車に轢かれて血まみれな状態ながらも「会社にいかなきゃ…」とつぶやくつとむがチラッと描かれていますが、これは会社の仕事への責任感ももちろんありますが、ももこと息子のために自分が仕事をしないと(家計的に)いけないし、自分が頑張らないといけない、と思い込んでいるからでもあるんですよね。
ももこもつとむもお互いに「自分ばっかり」「自分が頑張らないといけない」という思いでそれぞれの仕事をしていたんですね…。
そして骨折やらなんやらで心身ともにボロボロなつとむ…ここまでくると可哀そうすぎますね💦
つとむはこれを機に「会社辞めたい」という思いを話したりします。
ここらへんから立場が逆転しますね。
ケガしているので会社を休んで家にいるつとむ。ももこは別室で仕事をしています。
家事をしてこなかったつとむは息子の育児に悪戦苦闘。
ここらへんからももこの気持ちが少しわかってきたつとむが描かれています。
そして、ももこが200万以上稼げるようになり、家事もできるようになったことを見せつけられるつとむ。
離婚届けを目の前に出され、どうするのかと思いきや…。
事故にあった際にももこは「無事であってほしい」ととっさに願ったのですが、ここで心から憎んでいたら「ざまあみろ」みたいな思いが出てくるはずです。
なんだかんだつとむの事は大事なんですね。
つとむも、離婚する気はない様子。
ももこから「今まで言われてきた侮辱する言葉は忘れない」「本当に傷ついた」など、今までの思いを話され、ももこを少し理解したつとむ。
最後には手を取り合って生きて行こう、となります。
ぶっちゃけ、広告に離婚届が出た瞬間に「最後は離婚するんだろうな」と思っていたのですが、まさかの展開でした笑
いや、ハッピーエンドでいいんですけどね!
個人的にももこの両親の方が心配になりましたよ💦
父親が支配的な人で、気に食わなければ母やももこに手を上げていたし、女性を下に見る言い方を常にしているし…。
母親はずっと耐えているんですよね💦
「黙っていれば丸く収まるから」と、何を言われてもされても黙っているシーンが心苦しかったです。
この二人こそどうなるんだ…!?と思いましたね。
なんというか、この本を読み終わると、家の仕事も外の仕事も優劣つけられないよな、と思いました。
それぞれ大変だし、だからこそ相手の仕事にケチつけるんじゃなくて、理解を深めようとする姿勢が大事なのかなと。
会社での仕事を直接手伝うことはできないじゃないですか。でも、これは私の場合ですけど、お弁当を作るとか着ていく服を綺麗にしておくとか、何かサポートできることはあるんですよね。
もちろん、仕事にかかわらなくても、ご飯を作っておく、部屋を綺麗にしておく、など、家のことをしておくことは結果的に相手にも自分のためにもなりますよね。
逆に会社勤めしている側が家事を手伝うのもまた負担が大きいですよね。
家事をやれとはいいませんが、せめて相手も(大変な)家事をしてくれている、という意識を持たないといけません。
家事はできてあたりまえのことではありませんし、労力も使います。
それをしてくれているのにダメ出し口出しをするのはいけません。
上から目線で物を言わずに、あくまで話し合うのが大事なのかな、と感じました。
気になる方は書店や電子書籍で探してみてくださいね!
ではではまたっ👋